情報を感知して判断し動作する要素を備えた、介護職の負担軽減のための機械システムを介護ロボットといいます。介護ロボットの種類は、大きく分けると次の6つに分かれます。
まず1つめは移乗支援で、ベッドから車椅子などへの移乗を支援する働きをします。介護職の体に装着し補助のための筋肉や血流の変化を感知することでパワーアシストを行うタイプのものや、リフト装置で利用者を持ち上げるタイプのものなどがあります。
2つめは歩行支援です。屋内での移動や立ったり座ったりといった動作、座った姿勢の維持を支援するものなどがあります。ロボットを簡単に移動できるように、重さやサイズには制限があります。
3つめの種類は排泄支援です。排泄と同時に吸引し、洗浄から乾燥まで行ってくれる自動タイプや、腹部に機器を装着して排泄の予兆を捉えるとセンサーが反応し、介護職がトイレへ誘導できるようなタイプなどがあります。
4つめは見守り支援です。徘徊を防ぐためのもので、ベッド脇にセンサー付きのマットを敷くことで、足が乗ると介護職に通知が行くようなシステムが開発されています。
5つめの種類は入浴支援です。利用者の体をしっかりと支えなければならないなど、介護職の負担が大きい業務なので、このロボットを導入している現場は少なくありません。浴槽への出入りをリフト装置で補助するタイプのものなどがあります。
6つめはコミュニケーションです。介護職の呼びかけに反応してリアクションを取るAIBOやPepperのようなロボットで、動物のぬいぐるみを被った可愛らしい外見のタイプもあります。